TAKURO THE BEST メッセージ

吉田拓郎 TAKURO THE BEST メッセージ歌詞
1.春だったね

作詞:田口淑子
作曲:吉田拓郎

僕を忘れた頃に
君を忘れられない
そんな僕の手紙がつく

くもりガラスの窓をたたいて
君の時計をとめてみたい
あゝ僕の時計はあの時のまま
風に吹きあげられたほこりの中
二人の声も消えてしまった
あゝ あれは春だったね

僕が思い出になる頃に
君を思い出にできない
そんな僕の手紙がつく

風に揺れるタンポポをそえて
君の涙をふいてあげたい
あゝ僕の涙はあの時のまま
広い河原の土手の上を
ふり返りながら走った
あゝ あれは春だったね

僕を忘れた頃に
君を忘れられない
そんな僕の手紙がつく

くもりガラスの窓をたたいて
君の時計をとめてみたい
あゝ僕の時計はあの時のまま
風に吹きあげられたほこりの中
二人の声も消えてしまった
あゝ あれは春だったんだね


2.おきざりにした悲しみは

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

生きてゆくのは ああ みっともないさ
あいつが死んだ時も
おいらは飲んだくれてた
そうさ おいらも罪人のひとりさ
ああ また あの悲しみを
おきざりにしたまま

まつりごとなど もう問わないさ
気になることといえば
今をどうするかだ
そうさ あいつとうまくやらなければ
ああ また あの悲しみを
おきざりにしたまま

おまえだけは もう裏切らないさ
激しさが色褪せても
やさしさだけ抱きしめて
そうさ おまえは女だからね
ああ また あの悲しみを
おきざりにしたまま

おきざりにした あの悲しみは
葬るところ
どこにもないさ
ああ おきざりにした あの生きざまは
夜の寝床に抱いてゆくさ

ああ おきざりにした あの生きざまは
夜の寝床に抱いてゆくさ


3.明日に向かって走れ


4.旅の宿(シングル・バージョン)


5.結婚しようよ

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

僕の髪が肩までのびて
君と同じになったら
約束どおり 町の教会で
結婚しようよ whm…

古いギターをボロンと鳴らそう
白いチャペルが見えたら
仲間を呼んで 花をもらおう
結婚しようよ whm…

もうすぐ春がペンキを肩に
お花畑の中を 散歩にくるよ

そしたら君は窓をあけて
エクボを見せる僕のために
僕は君を さらいにくるよ
結婚しようよ whm…

雨が上って 雲のきれ間に
お陽様さんが 見えたら
ひざっこぞうを たたいてみるよ
結婚しようよ whm…

二人で買った緑のシャツを
僕のおうちの ベランダに並べて干そう

結婚しようよ 僕の髪は
もうすぐ肩まで とどくよ


6.夏休み

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

麦わら帽子は もう消えた
たんぼの蛙は もう消えた
それでも待ってる 夏休み

姉さん先生 もういない
きれいな先生 もういない
それでも待ってる 夏休み

絵日記つけてた 夏休み
花火を買ってた 夏休み
指おり待ってた 夏休み

畑のとんぼは どこ行った
あの時逃がして あげたのに
ひとりで待ってた 夏休み

西瓜を食べてた 夏休み
水まきしたっけ 夏休み
ひまわり 夕立 せみの声


7.僕の唄はサヨナラだけ

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

君が僕をキライになったわけは
真実味がなかったって言う事なのか
そんなに冷たく君の愛を
おきざりにしたなんて僕には思えない

だけど もうやめよう
髪の毛を切っても何ひとつ変わらないよ
そんな僕 ガンコ者

遊び上手は誰かさんのもの
どんなに僕が君を欲しかったとしても
言葉がなければ 信じない人さ
言えないことは勇気のないことかい

だから もうやめよう
静かな店も 僕は好きなんだ
キライだよネ 君は

信じる事だけが
愛のあかしだなんて
借りて来た言葉は返しなよ

突き刺す様な 雨よ降れ
心の中まで洗い流せ
忘れる事は たやすくても
痛みを今は受けとめていたい

せめて この町に
恋を知ってる雨よ降れ
なぐさめの前に

やさしい唄が町をうるおし
君までつつんで運び去ってしまう
別れの時は 僕が唄う時
僕の言葉は君へのサヨナラ

それが 今の僕だから
君はキライになっちまったんだよネ
淋しさはウソだね

二人でどこへ行っても
一人と一人じゃないか
触れ合いは言葉だと口ぐせだネ

肩をよせて歩く事にも
疲れたんだよ 僕は何となく
誰かに会ったら こう言ってやれよ
あの人 愛をワカラナイ人ネ

それで サヨナラさ
想い出話が 一つふえたネ
今度こそ サヨナラ


8.人生を語らず

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

朝日が 昇るから
起きるんじゃなくて
目覚める時だから 旅をする
教えられるものに 別れを告げて
届かないものを 身近に感じて
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

嵐の中に 人の姿を見たら
消えいるような 叫びをきこう
わかり合うよりは たしかめ合う事だ
季節のめぐる中で 今日をたしかめる
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

あの人のための 自分などと言わず
あの人のために 去り行く事だ
空を飛ぶ事よりは 地をはうために
口を閉ざすんだ 臆病者として
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

おそすぎる事はない 早すぎる冬よりも
始発電車は行け 風を切ってすすめ
目の前のコップの水を ひと息にのみほせば
傷もいえるし それからでもおそくない
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

今はまだまだ 人生を語らず
目の前にも まだ道はなし
越えるものは すべて手さぐりの中で
見知らぬ旅人に 夢よ多かれ
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず


9.今日までそして明日から

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

わたしは今日まで生きてみました
時にはだれかの力を借りて
時にはだれかにしがみついて
わたしは今日まで 生きてみました
そして今 私は思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと

わたしは今日まで生きてみました
時にはだれかをあざ笑って
時にはだれかにおびやかされて
わたしは今日まで生きてみました
そして今 私は思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと

わたしは今日まで生きてみました
時にはだれかにうらぎられて
時にはだれかと手をとり合って
わたしは今日まで生きてみました
そして今 わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと

わたしにはわたしの生き方がある
それはおそらく自分というものを
知るところから始まるものでしょう
けれど それにしたって
どこで どう変わってしまうか
そうです わからないまま生きて行く
明日からの そんなわたしです

わたしは今日まで生きてみました
わたしは今日まで生きてみました
わたしは今日まで生きてみました

そして今 わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと


10.悲しい気持ちで


11.伽草子

作詞:白石ありす
作曲:吉田拓郎

雨もふりあきて
風もやんだようだね
つい今しがたまで
ドンチャン騒いでた街が
ひっそりかんと
ひざを正してさ
静かだねー 静かだねー
夢でも食べながら
もう少し 起きてようよ

君も少しは
お酒を飲んだらいいさ
おぼえたての歌を
唄ってほしい夜だ
スプーンもお皿も
耳をすましてさ
ああいいネー ああいいネー
泣き出しそうな声で
もう少しいきますか

雲が飛ばされて
月がぽっかりひとり言
こんな空は昔
ほうきに乗った
魔法使いのものだったよと
悲しい顔してさ
君の絵本を 閉じてしまおう
もう少し幸せに
幸せになろうよ


12.我が身可愛く


13.元気です

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

誰もこっちを向いてはくれません
一年目の春 立ち尽くす私
道行く人々は 日々を追いかけ
今日一日でも 確かであれと願う
わずかにのぞいた 雨上りの空を見て
笑顔を作って “どうですか?”と 問いかける
色んな事があり 愛さえ見失う
それでも 誰かと触れ合えば
そうだ 元気ですよと 答えよう

風よ運べよ遠い人へこの便り
二年目の夏 涙ともらい水
幸福の色は 陽に焼けた肌の色
唇に浮かんだ 言葉は潮の味
出会いや別れに 慣れてはきたけど
一人の重さが 誰にも伝わらず
どこかへ旅立てば ふり返りはしない
それでもこの町に 心をしずめたい
そうだ元気ですよと 答えたい

夕暮れ時には想いがかけめぐり
三度目の秋に 何かが揺れている
時間をとめても 過ぎ行くものたちは
はるかな海原に ただよい夢と散る
かすかに聞こえた やさしさの歌声は
友や家族の 手招きほどなつかしく
木の葉にうずもれて 季節に身を任かす
それでも 私は私であるために
そうだ 元気ですよと 答えたい

自由でありたい心のままがいい
四年目の冬に 寒さを拒むまい
どれだけ歩いたか 考えるよりも
しるべ無き明日に 向かって進みたい
あなたの人生が いくつもの旅を経て
帰る日来れば 笑って迎えたい
私も今また 船出の時です
言葉を選んで 渡すより
そうだ 元気ですよと 答えよう


14.悲しいのは

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

悲しいのは 空ではないんです
悲しいのは 唄でもないんです
悲しいのは 遠すぎる事ですか?

悲しいのは 男じゃないんです
悲しいのは 女でもないんです
悲しいのは 生きて行く事ですか?

悲しいのは 夜ではないんです
悲しいのは 朝でもないんです
悲しいのは 時が過ぎてしまう事

悲しいのは 顔ではないんです
悲しいのは 心でもないんです
悲しいのは この痛みだけ

悲しいのは 死ぬ事ではなく
悲しいのは 人生でもなく
悲しいのは 私だからです

悲しいのは 私がいるために
悲しいのは 私であるために
悲しいのは 私自身だから


15.いつか夜の雨が

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

いつか夜の雨が 走りはじめたネ
過ぎ去るものたちよ そんなに急ぐな

きみの住む街を おもいださせるネ
あの頃の愛の唄よ 喜びをうたうな

きみが吐く息に 呼吸をあわせながら
うたいつづける ぼくに
きみが何処へ行くのか
知らせてくれないか
かえっておいで ぼくに

いつか夜の雨が きみの寝顔に
安らぐひとときよ いつまで続くか

きみの眠る部屋も おなじ雨だね
でてきてくれないか いつでも待ってる

ぼくの愛の唄は 子守唄になったろうか
つらく長い日々に
ぼくの愛の唄は
慰めになったろうか
色あせやすい 日々に

いつか夜の雨が
いつか夜の雨が
いつか夜の雨が……


16.シンシア

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

なつかしい人や 町をたずねて
汽車を降りてみても
目に写るものは 時の流れだけ
心がくだけて行く
帰ってゆく場所もないのなら
行きずりのふれあいで
なぐさめ合うのもいいさ
シンシア そんな時 シンシア 君の声が
戻っておいでよと唄ってる
君の部屋のカーテンやカーペットは
色あせてはいないかい

人ごみにかくれて 肩をすぼめて
自分を見つめた時
過ぎ去った夢が くずれ落ちる
長い夜が終わる
夜空は町に落ち 人々が
笑いながら通りすぎる
あの日と同じ所を
シンシア そんな時 シンシア 君の声が
戻っておいでよと唄ってる
君の部屋に僕一人居てもいいかい
朝を待つのがこわいから

シンシア 帰る場所も シンシア ないのなら
シンシア 君の腕で シンシア 眠りたい


17.贈り物

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

あの時僕は こう思ってたんだ
君になにかをしてあげられる
せめて歌ぐらいは唄ってあげられる
僕はギターを持ってたんだし

終わってたんだよ 何もかもが
その時から みんなまちがいだらけさ
もう行くよ もう何も言えなくなった

それから君の好きだった“雪”は
誰かに唄ってもらえばいいさ
今はわかり合おうよって時じゃないんだ
これで少しは気が楽になるだろうネ

笑ってたんだよ 心の中で
僕にはそれがきこえてくるんだ
捨てちまうよ 君のくれたものなんて

それは小さな物語なのさ
暗い路地に吐き捨ててしまおう
だから とどまるよって言わさなかった
そんな君にも罪などありゃしない

もういいんだよ それだけで
住んでた町のせいにしちまえばさ
サヨナラは 僕の背中にしょって行くさ


18.外は白い雪の夜

作詞:松本隆
作曲:吉田拓郎

大事な話が君にあるんだ 本など読まずに 今聞いてくれ
ぼくたち何年つきあったろうか 最初に出逢った場所もここだね
感のするどい 君だから 何を話すか わかっているね
傷つけあって 生きるより なぐさめあって 別れよう

だから Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

あなたが電話で この店の名を 教えた時からわかっていたの
今夜で別れと知っていながら
シャワーを浴びたの哀しいでしょう
サヨナラの文字を作るのに 煙草何本並べればいい
せめて最後の一本を あなた喫うまで 居させてね

だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

客さえまばらなテーブルの椅子 昔はあんなににぎわったのに
ぼくたち知らない人から見れば
仲のいい恋人みたいじゃないか
女はいつでも ふた通りさ 男を縛る強い女と
男にすがる弱虫と 君は両方だったよね

だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

あなたの瞳に私が映る 涙で汚れてひどい顔でしょう
最後の最後の化粧するから 私を綺麗な想い出にして
席を立つのはあなたから 後姿を見たいから
いつもあなたの影を踏み 歩いた癖が 直らない

だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

Bye-bye Love そして誰もいなくなった
Bye-bye Love そして誰もいなくなった


19.春を呼べ II